2014年12月5日金曜日

『「活力ある企業」の条件』【経営支援セミナー2014スピンオフ】③

今回のセミナーは大きく分けて3部構成で開催しました。

【第1部】「和菓子ルネッサンス宣言」に秘めた思い 講師:㈲微笑庵 宮澤社長
【第2部】戦わない経営を考える3つのポイント 宮澤社長と小澤の対談
【第3部】実践!戦わない経営 講師:小澤

第2部の「戦わない経営を考える3つのポイント」では、
微笑庵の実例を肴に経営的な観点から語るというコンセプトでした。

ここで挙げた3つのポイントとは以下の通り。

哲学、戦略、業績管理

これは、尊敬する先輩会計人、赤岩茂先生の
『「活力ある企業」の条件』を創造的模倣させて頂きました。
(ただのマネですね。笑)



この本は、「中小企業経営のあるべき姿に関する研究会」(経済産業省関東経済産業局)が、アンケートやヒアリング調査をもとに、平成22年3月に「中小企業経営のあるべき姿に関する報告書」としてまとめたものをベースにしています。

この報告書では、活力ある中小企業のポイントとして、
以下の7つを挙げています。

1 経営理念を明確化して実践する
2 経営理念を社内に浸透する
3 自立・創造できる人づくりに取り組む
4 長期的な視点で人づくりに取り組む
5 従業員への動機づけに取り組む
6 信頼感と一体感を高める組織づくりに取り組む
7 経営力向上に取り組む

この本の推薦文を『日本でいちばん大切にしたい会社』の著者、
坂本光司教授が書いています。

(赤岩先生の)主張を要約すると、「中小企業問題の大半は、管理や方法といった経営の『テクニック』等の問題ではなく、中小企業の最大経営資源である『経営者』や、その目的・使命である『経営理念・経営哲学』に関する問題であり、これこそが中小企業の本質問題である。それゆえ、この本質問題にメスを入れ、改善・改革しない限り、我が国中小企業の未来はない…。」

こうした赤岩先生の主張は私も全くの同感です。というのは、私もかねてより、「問題には現象問題と本質問題の二つがあるが、近年の中小企業問題の大半は現象問題ではなく本質問題への対処、つまり経営者自身、とりわけ、その心と背中である…。」

(同書2~3ページ)

この本の第1章のタイトルが、
「現代の中小企業経営者に不可欠なのは『哲学』と『戦略』だ!」で、
本文の冒頭で、「多くの中小企業に欠けているもの、それは企業を生成発展させるための『哲学』と『戦略』であり、倒産させないための『業績管理』であると考えられます」と書いていて、
今回はこれを「戦わない経営を考える3つのポイント」として挙げさせて頂きました。

お客様の経営のお手伝いをさせて頂く仕事をしていて、
修己治人という言葉ではありませんが、
自分が素晴らしい経営を目指してこそ、
お客様の経営を良くする貢献ができると思っています。

私が哲学、戦略、業績管理を学ばせて頂いているのは、そんな理由です。

赤岩先生の事務所は茨城県古河市にありますが、
今年の経営支援セミナーで300人を動員したそうです(!)。

先ほどの推薦文ではありませんが、
心と背中で経営者に影響を与える姿を目標にさせて頂きたいと思います。

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