休みの日は、本の紹介でもしたいと思います。
最近、この本を読んでいますが、
ドラッカーの教えがシンプルにまとまっていて気に入っています。
『P・F・ドラッカー~理想企業を求めて』
ドラッカー本人の著書と同様、核心を突いた内容に、
「ドヒャー」と言いながら読んでいます(笑)。
(耳が痛い質問ばかりということです。)
この本は、面白い形式を取っていて、
ドラッカーのオファーを受けた著者が、
本人や教えを受けた経営者のインタビューを通じて、
ドラッカーの経営思想の「伝記」を書いています。
ドラッカーの晩年(2006年)に書かれたものなので、
事例も比較的新しいものが多いです。
何回かに分けて、ヒントになりそうなポイントを書かせて頂きます。
自分ができてないことなので、お恥ずかしいですが、お役に立つと思うので。
「イノベーションを可能にするためには何を廃棄すべきか?」
(1)いまその事業を行っていなかったとしても、そこに人材と資金を投入するか?
(2)イノベーションのための思考と方法を制約しているものは何か?
(3)最高の人材にイノベーションの機会を担当させているか
昨日の問題、昨日の製品にかかりきりにさせていないか?
(83頁)
この章のタイトルは、「イノベーションのために何を廃棄するべきか」。
中小零細企業は、
ヒト・モノ・カネといった経営資源が限られているからこそ、
新たな経済的な価値を生む活動に資源を投入するには、
昨日の商品ややり方と縁を切らねばなりませんが、
なかなかできてないケースが多いですよね。
ドラッカーは答えより質問の重要さを説きましたが、
彼の言葉の数々は経営を見直す本質的な質問集のようです。
この本の中で紹介されていたエピソードですが、
ドラッカーは冗談まじりに、自身をコンサルタントでなく、
クライアントに無礼なことを言って報酬をもらうインサルタント
(インサルト=無礼なことをする)だと言ったとのこと。
耳が痛いからこそ、経営者は考えざるを得なくなるのでしょう。
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