今日で5月の営業日は終わり。
3月決算の会社が多いから、申告期限の5月は、
一般的に会計事務所は忙しいと言われる。
そんな中、今月末は来月が期限の相続税の申告の仕上げをした。
相続税は亡くなった日から10ヶ月で申告・納税する。
亡くなってすぐに依頼を頂くこということはほとんどないので、
おおよそ半年から8ヶ月ほどの期間で仕上げることになる。
聞き取りや資料の収集のために、
何度かお会いして、話を伺いながら進めていると、
半年くらいはすぐに過ぎてしまうものだ。
さらに、当然のことながら、集めた資料や情報から、財産の評価をし、
申告書を作っていくから、所内作業もなかなかのボリュームだ。
今回はおおよそ段取り通りに終了したが、
振り返るともう少し余裕を持ってやれたら良かった。
京セラ創業者の稲盛和夫氏には様々な名言があるが、
その中で私が好きなもののひとつは、
「土俵の真ん中で相撲をとる」というものだ。
解説を引用する。
「土俵の真ん中で相撲をとる」とは、常に土俵の真ん中を土俵際だと思って、一歩も引けないという気持ちで仕事にあたるということです。
納期というものを例にとると、お客様の納期に合わせて製品を完成させると考えるのではなく、納期の何日も前に完成日を設定し、これを土俵際と考えて、渾身の力をふり絞ってその期日を守ろうとすることです。そうすれば、万一予期しないトラブルが発生しても、まだ土俵際までには余裕があるため、十分な対応が可能となり、お客様に迷惑をおかけすることはありません。
(『京セラフィロソフィー』154頁)
私も例外でないが、土俵際まで来て初めて火事場の馬鹿力を発揮したりする。
しかし、土俵際かどうかというのは所詮は主観だ。
どうして余裕があるときに全力でことに当たれないのか。
これは、期日のずっと前と直前を分けて考えているということだろう。
ここでも二元論の弊害を感じる。
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