2014年12月9日火曜日

コネクティング・ザ・ドッツ

高崎商工会議所さんの取材を受けた。
来年1月発行の「商工たかさき」の記事になるとのこと。

内容は、経営者の健康についてのコラムで、
合気道についての話をして欲しいとのオファーだった。

私のような半端者が合気道を語って良いものかと思ったので、
念のため、合気道の先生方にお伺いを立て、お許しを頂いたので、
現時点で感じていることをお話しさせて頂くことにした。

今回、私を推薦してくださったのは、以前、私が商工会議所でマインドマップ講座の講師をさせて頂いた際にお世話になった方だったので、取材はマインドマップの話から始まった。

実は、3日間缶詰のマインドマップのインストラクター講座を受けたのも、
合気道を始めたのも、福岡のランチェスター経営で社長塾長講座を受けたのも、
2006年、36歳の時だったりする。

そこに至るまでに、TKC全国会創設者である飯塚毅先生の薫陶を受け、
東洋思想を学ぶ中で陽明学との出会いがあったり、
それがきっかけで、その後、林田明大先生との出会うことになった。

さらに、それが様々なことにつながり、
今、そうしたものが統合しつつある。

取材では、合気道の話から、陽明学や経営の話まで、
すべて一貫したこととしてお話させて頂いた。

誰かに質問して頂くことはありがたい。
他人の筆を通じて、どのようにまとめて頂けるのか楽しみだ。
(ご苦労をおかけします。笑)


先日の記事でも取り上げたスティーブ・ジョブズのスピーチは、
3つのテーマについて話されている。



その最初が、「コネクティング・ザ・ドッツ」、
つまり、「点と点をつなげること」。

僕はこの話が大好きだ。

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繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。私はこのやり方で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。

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昼の取材だけでなく、今夜は、毎年、忘年会をご一緒させて頂く尊敬する2人の先輩ともお話させて頂き、点と点をつなげる時間を持たせて頂いた。

現状は結果でもあり、原因、すなわち新たな縁の始まりでもある。
来年の忘年会で、どんな話ができるのか、今から楽しみだ。

2014年12月8日月曜日

「火消し生活」という人生

このところなぜか、この本のことを思い出すことが多いです。

『成功はどこからやってくるのか?』岡本吏郎(フォレスト出版・2004年)

ちょうど10年ほど前に出版された本ですが、今でも時々目を通しています。
以前、スタッフにもプレゼントしました。

今日も、ある方と話していて、この本のある一節が頭をよぎりました。
それは、「火消し生活」という部分。

そこをまとめると、こういう話です。

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いつも何かの問題解決に翻弄されている人がいる。
クレームの場合もあれば、社員の自己のこともあり、家族問題の場合もある。
とにかく、その人の周りでは事件が起きていて、彼はその火消しに追われている。

足元の火消しに翻弄されていては、何もできるわけがない。

火事と正面から対峙して覚悟を決めれば、案外、火事の消火は簡単だったりする。
しかし、それができない人にはできない。
そして、人生の火事は逃げる人を追いかけながら大きくなっていく。

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この本には、その具体例も書いてありますので、ぜひ読んでみてください。

問題が起こり続ける所には必ず同様のことが起こっている気がします。
経営者の方からアドバイスを求められる時に念頭に置くことのひとつはこれです。

自分のことはわからなくても人のことはわかると著者も言っていますが、
確かに人のことは見えるものですね。

年末に向けて、足元の火から目を逸らさずにいこうと思います。

2014年12月5日金曜日

『「活力ある企業」の条件』【経営支援セミナー2014スピンオフ】③

今回のセミナーは大きく分けて3部構成で開催しました。

【第1部】「和菓子ルネッサンス宣言」に秘めた思い 講師:㈲微笑庵 宮澤社長
【第2部】戦わない経営を考える3つのポイント 宮澤社長と小澤の対談
【第3部】実践!戦わない経営 講師:小澤

第2部の「戦わない経営を考える3つのポイント」では、
微笑庵の実例を肴に経営的な観点から語るというコンセプトでした。

ここで挙げた3つのポイントとは以下の通り。

哲学、戦略、業績管理

これは、尊敬する先輩会計人、赤岩茂先生の
『「活力ある企業」の条件』を創造的模倣させて頂きました。
(ただのマネですね。笑)



この本は、「中小企業経営のあるべき姿に関する研究会」(経済産業省関東経済産業局)が、アンケートやヒアリング調査をもとに、平成22年3月に「中小企業経営のあるべき姿に関する報告書」としてまとめたものをベースにしています。

この報告書では、活力ある中小企業のポイントとして、
以下の7つを挙げています。

1 経営理念を明確化して実践する
2 経営理念を社内に浸透する
3 自立・創造できる人づくりに取り組む
4 長期的な視点で人づくりに取り組む
5 従業員への動機づけに取り組む
6 信頼感と一体感を高める組織づくりに取り組む
7 経営力向上に取り組む

この本の推薦文を『日本でいちばん大切にしたい会社』の著者、
坂本光司教授が書いています。

(赤岩先生の)主張を要約すると、「中小企業問題の大半は、管理や方法といった経営の『テクニック』等の問題ではなく、中小企業の最大経営資源である『経営者』や、その目的・使命である『経営理念・経営哲学』に関する問題であり、これこそが中小企業の本質問題である。それゆえ、この本質問題にメスを入れ、改善・改革しない限り、我が国中小企業の未来はない…。」

こうした赤岩先生の主張は私も全くの同感です。というのは、私もかねてより、「問題には現象問題と本質問題の二つがあるが、近年の中小企業問題の大半は現象問題ではなく本質問題への対処、つまり経営者自身、とりわけ、その心と背中である…。」

(同書2~3ページ)

この本の第1章のタイトルが、
「現代の中小企業経営者に不可欠なのは『哲学』と『戦略』だ!」で、
本文の冒頭で、「多くの中小企業に欠けているもの、それは企業を生成発展させるための『哲学』と『戦略』であり、倒産させないための『業績管理』であると考えられます」と書いていて、
今回はこれを「戦わない経営を考える3つのポイント」として挙げさせて頂きました。

お客様の経営のお手伝いをさせて頂く仕事をしていて、
修己治人という言葉ではありませんが、
自分が素晴らしい経営を目指してこそ、
お客様の経営を良くする貢献ができると思っています。

私が哲学、戦略、業績管理を学ばせて頂いているのは、そんな理由です。

赤岩先生の事務所は茨城県古河市にありますが、
今年の経営支援セミナーで300人を動員したそうです(!)。

先ほどの推薦文ではありませんが、
心と背中で経営者に影響を与える姿を目標にさせて頂きたいと思います。

2014年12月4日木曜日

形のないものを相続する~税理士会寄附講座

昨日は税理士会の関係で、高崎経済大学で講師を務めさせて頂きました。

与えられた演題は、「相続税実践その1」。
相続税という以外はフリーハンドだったので、
学生さんにわかりやすいようにと考え、ストーリーを用いてご説明しました。

タイトルは、「ストーリーでわかる相続税~『僕』が伝えたかったこと」。



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定年と同時に介護事業を妻と始めようと準備していた山田一郎=「僕」が、
退職の日に不慮の事故で死亡する。

ところが、心配事があり、魂がこの世に残ってしまう。

その心配事とは、妻と長男の妻の関係、長男の仕事のこと、長女のいじめ。

遺産から考えて相続税がかかるということで、
税理士小澤がサポートして遺産分割を進める中、
「僕」の思い出を語る機会が何度かあり、
「僕」が伝えたかったことは何だろうと皆が思い始める。

そんな時に、父の本棚を整理していて、
特別に付箋や書き込みが多い1冊の本を見つける。

それが『後世への最大遺物』。
上毛かるたの「こ」に取り上げられている、
群馬県出身の偉人の一人、内村鑑三の著書。

その本には、 この世に生れて、後世へ金、事業、思想などを遺すことも考えられるが、
「勇ましい高尚なる生涯」こそが最大の遺物であろうと書いてあった。

大言壮語することなく、コツコツと真面目に働き、
家族の和を第一に、一生を送った父。

この生き方こそが「僕」が伝えたかったことではないかと気づき、
妻と長女の妻は語り合って和解、長男は父の遺志を継ぎ起業、
長女はいじめられている人を励ます仕事を目指す。

それを見て、「僕」は天国へ…。

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…という非常に使い古されたベタな展開ですみませんといった感じですが、
そんな話に相続税の計算を絡めてお話しさせて頂きました。

限られた時間だったので、若干難しく感じた方もいらっしゃったかもしれませんが、
なんとか無事に終えることができました。
ご清聴いただいた学生の皆さん、ありがとうございました、

相続税の対象になる遺産は、金額的に換算できるものです。
しかし、相続するものは、そうした形を与えられるものだけでなく、
むしろ形を与えられない生き方のようなものこそ大事ではないか。

相続税を通じ、そんな暑苦しいメッセージを大学生に伝えたいと考えました。
いわば、「僕」=山田一郎=小澤という図式ですね(笑)。

伝わったかどうかはわかりませんが、
誰か一人でも、「おわりに」の部分で挙げさせて頂いた、

内村鑑三の『後世への最大遺物』、
吉田松陰の『留魂録』、
スティーブ・ジョブズの米スタンフォード大卒業式(2005年6月)スピーチ、

の一つでも興味を持って読んで頂ければ良いなと思っています。

推薦して下さったK先生をはじめ、
このような機会を与えてくださった皆様、ありがとうございました。


2014年12月3日水曜日

創造的模倣~世界はマネでできている

本日はお昼過ぎから、高崎経済大学で税理士会の寄附講座があり、
「相続税実践その1」の講師を務めさせて頂きます。
 
学生さんの前で1時間半ほどお話させて頂きますが、
大学の大講堂でお話しさせて頂くのは初なので若干緊張しております。
 
さて、今日は「マネ」の話です。
この世の中にオリジナルなものは少なくて、
あのビートルズでさえ、マネでできていると言われます。
 
私が勝手に師と仰ぐ藤屋伸二先生は、中小企業の差別化戦略には、
「ニッチ×創造的模倣+連携」の視点が欠かせないと言います。
 
創造的模倣戦略とは、「他社の成功をひと工夫してマネする」ことです。
 
藤屋先生は自身も含めた事例を以下のように書いています。
(藤屋マネジメント研究所ブログ「ドラッカーの視点:成功を生かす」より。)
 
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たとえば、ドラッカーの『マネジメント』(ダイヤモンド社)を創造的に模倣した『もしドラ』(岩崎夏海著、ダイヤモンド社、300万部)、その『もしドラ』を創造的に模倣した本に『まんがと図解でわかるドラッカー』(藤屋伸二監修、以後はすべて宝島社、67万部超)があります。
 
その『まんがと図解でわかるドラッカー』を創造的に模倣した『まんがと図解でわかる7つの習慣』(コヴィー監修、10万部超)と『元自衛官みのり ドラッカー理論で会社を立て直す』(藤屋伸二監修、2万7千部)があります。

そして、『まんがと図解でわかる7つの習慣』と『元自衛官みのり ドラッカー理論で会社を立て直す』の2冊を創造的に模倣した『まんがでわかる7つの習慣』(フランクリン・コヴィー・ジャパン監修、40万部超)があります。

さらに、その『まんがでわかる7つの習慣』と『まんがでわかる ドラッカーのリーダーシップ論』(藤屋伸二監修、21万部超)の2冊を創造的に模倣した『まんがでわかる ドラッカーのリーダーシップ論』(藤屋伸二監修、11万部超)と続き、『まんがでわかる7つの習慣』の続編の『まんがでわかる7つの習慣2』(フランクリン・コヴィー・ジャパン監修)が現在ヒット中です。

こうしたシリーズものは、創造的模倣の成功例でもありますが、自社の成功を活かした事例でもあります。

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相続税の話をテキスト通りに講義しても、学生さんに興味を持って頂けないと考え、
今日は「ストーリーでわかる相続税~『僕』が伝えたかったこと」と題してお話しします。

顧客の視点で考えて、もし自分が学生だったら、淡々と説明されたとしても、
午後のいちばん眠い時間ですし、夢の世界に行く可能性が高いかと(笑)。

ということで、自分の人生とリンクするから共感しやすいという物語の力を借ります。
いわば、『もしドラ』や藤屋先生の創造的模倣(なのでしょうか?)。

そういえば、『磯野家の相続』なんても本もシリーズ化されてましたね。

最後にインフォメーション。

私も参加している中小企業経営者向けの経営塾、
「藤屋伸二の創客塾」のリンクです。
(私がおかしな顔で写っている写真が…。笑)
http://drucon.jp/

毎月、あるテーマに関するの宿題が出て、翌月、発表しています。
考える→アウトプットする→実践するという流れこそ、実力が付く勉強法だと思います。

2014年12月2日火曜日

「和菓子ルネッサンス宣言」に込められたコンセプト【経営支援セミナー2014スピンオフ】②

(前回からの続き)
その「彼」とは、有限会社微笑庵代表取締役 宮澤啓氏です。

微笑庵さんは、ここ数年、「ちごもち」で多くの方に知られています。


宮澤氏は私の小学校時代からの友人で、今では刺激をくれる経営者仲間です

事前に打ち合わせをさせて頂き、今回のテーマに合わせて、
彼が考えてくれた演題が「『和菓子ルネッサンス宣言』に秘めた思い」。

「和菓子ルネッサンス」という言葉が出てからの加速感を間近で見ていたので、
まさに皆様に聴いて頂きたいポイントとピッタリでした。

さて、「和菓子ルネッサンス宣言」とは何か?
これは、微笑庵さんのコンセプトを現した宣言文です。

まずはお読みください。(以下、微笑庵HPより。)

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和菓子ルネッサンス宣言
 〜先人の知恵を今に生かす菓匠を目指して〜


心から心に伝わる上質な和菓子を通して、召し上がった方に至福の微笑みをお届けしたい。そんな想いから微笑庵は生まれました。

もともと名人と呼ばれるほどの技術もなく、かといって経営的なセンスが良いわけでもなく、ただただ美味しいお菓子でお客様に喜んで頂きたいと、不器用にもがき続ける中で、たくさんの方に支えられて現在の微笑庵があります。

そうした方々のご恩に報いるためにも、和菓子店として、菓子職人として、日々の生活に潤いや豊かさを提供し、召し上がった方に感動を提供できるよう、日々精進を重ねてゆく所存です。これからもお客様に愛される和菓子店であり続けるために、ここに和菓子ルネッサンス宣言を掲げ、微笑庵が進むべき道標とさせて頂きます。

選択と集中
後世に残したい程の価値ある和菓子に集中し、あれこれ作りません。

厳選素材
原価が高いために市場にあまり出回らない希少な素材を積極的に使います。 こだわりの生産現場や生産者には積極的に会いにゆきます。

技術研鑽
技術とは神業的なものではなく、当たり前のことを地道に積み重ねる業です。 一見地味で単調な作業にこそ心を尽くし、謙虚に日々の研鑽に励みます。

鮮度追求
つくりたての美味しさを追求します。

和菓子×デザイン
日本の美を感じさせるデザインで提供します。

一期一会
おもてなしの心でお客様と接します。

温故知新
先人の智慧に学ぶこと、古典を学ぶことを大切にします。

家族経営の小さな和菓子屋にすぎない私共ではありますが、お客様、お取引会社様、そして地域の皆様にご意見やお叱りを頂きながら、少しでも成長したいと思っております。大きな夢を持ちつつ、地道に精進を重ね、日々努力してゆく所存です。
どうぞ末永くご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

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以上、いかがでしょうか。

コンセプトをまとめるとこうなると思います。

<何を>
後世に伝えたい和菓子を、素材と意匠にこだわり、つくり立てでお出しする

<誰に>
そのような和菓子に特別な価値を感じるお客様

<どのように>
お店で製造して、つくりたてのうちに販売する

このようにコンセプトが決まると、やるべきこともクリアになり、
地域において独自のポジションを占められれば戦いがなくなります。

さらに、微笑庵という名前自体には、同社のミッションが込められています。

「微笑」は、仏教の「拈華微笑」(ねんげみしょう)という言葉から来ています。

拈華微笑(Wikipediaより)
インドの霊鷲山(グリドラクータ)上で釈尊が黙って華を拈(ひね)ったところ、大衆はその意味を理解することができなかったが、迦葉尊者だけがその意味を理解して破顔微笑したため、迦葉に禅の法門を伝えたという。

以上のような逸話から、
心から心に伝わる上質な和菓子で召し上がった方に
至福の微笑みをお届けすることをミッションにしています。

和菓子を売っているのではなく、
和菓子を通じて価値を売っているというのが分かります。

<つづく>

2014年12月1日月曜日

「中小企業の戦わない経営」というテーマにした理由【経営支援セミナー2014スピンオフ】①

11月21日(金)、毎年恒例の事務所主催「経営支援セミナー」を開催させて頂きました。
 
今年もたくさんの皆様にセミナーにご参加いただき、
終了後の「ちょっと早い忘年会」も併せて賑やかな場にして頂きました。
 
参加者同士で盛り上がり、本当に暖かい場にして頂き、
主催者としては、これほど嬉しいことはありません。
この場を借りて、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
 
年に一度、お客様にお集まり頂いて、懇親をさせて頂きたいということもあり、
来年以降も開催させて頂きたいと存じます。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
 
今日から数日、「経営支援セミナー2014」を振り返った話を書かせて頂きます。
題して、「経営支援セミナー2014スピンオフ」。
 
経営支援セミナーは、もともとTKC全国会の取り組みで、
10月~12月頃に全国の各会計事務所で、
同じテーマのセミナーを開催するということで始まりました。
 
今年から全国会の取り組みから外れ、開催は各事務所の任意になりました。
(今までも開催しない事務所は多かったのですが。)
 
我々の事務所は、この取り組みが始まった当初から開催してきましたが、
お客様の声を伺いながら徐々に形を変え、ほぼ独自の内容になっていました。
 
とは言え、何のお題もなくなったのは今回が初ということで、
実は結構プレッシャーでした(笑)。
 
そんな中、テーマを決めるのに悩みましたが、
ど真ん中直球、「中小企業の戦わない経営~百年企業に向けて」
という私が訴えていきたいテーマに決めました。
(本当は冒頭に「地方の」を付けたかったのですが、長くなるから止めました。)
 
なぜこのテーマにしたのか。
 
それは一度、ビジネスの「二元論」的な文脈を疑ってみたかったからです
 
つまり、同業者はライバル、お客様と会社の利益は反する、労使の利益は対立する、
などなど、そういう前提で経営をしていないか。
 
人口減を端緒とした外部環境の変化は言われて久しいですが、
その時と同じ文脈で経営を語っていないかという疑問の提起でした。
 
二元論でなく一元論。
ゼロサムでなくプラスサム。
戦いでなくコミュニケーション。
短期的な利益でなく長期的な利益。
 
そういう話をしたかったのです。

さらに、自分の話したい話とお客様が聴きたい話を両立し、
「そんな甘い話でいいのか?」と言われないようににするため、
身近で、かつ、強力な実践者にお話し頂きたいと考え、
今回はゲストスピーカーを迎えることにしました。
 
そして、頭に浮かんだのは、小学校からの友人である「彼」でした。
 
<つづく>