2015年12月29日火曜日

10 姚江の会・群馬の原点

友人と話していて、なぜある活動から手を引いたのかという質問を受けた。

これについては以前から一貫していて、
自分よりも他の人がうまくできたり、
もっと興味を持っていることは、
あえて自分がやることもなく、
自分はもっと自分を活かせることをすべきだと思っている、
という話をした。

そこから陽明学の勉強会「姚江の会・群馬」に繋がる。

話しながら、自分なりの理想像があって始めたことだということを思い出した。

帰宅して床に入る前に、手元にあった本が気になって手に取った。
その中に、こんな一文があった。

人間は本来は完全であるから、自力により自己を救済することができるのだという自力主義の貫徹。自力により自得体認して自己の本来性を実現した人々が大同の世界を構成するという理想社会論。
人間存在を弁解を許さぬ限界状況のもとでとらえて、その本来主義と理想論を極点まで謳いあげたところにこそ、『伝習録』の魅力がある。

『王陽明「伝習録」を読む』16頁(吉田公平・講談社学術文庫)

ひとりひとりが「本来性を実現」するのが、豊かな人生を送ることにつながり、
豊かな社会の実現につながるのではないか。

そんな思いで来年も会を継続していきたい。

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